hnwの日記

TCPMPのAACプラグインに関するメモ

Windows Mobile用の動画・音楽プレイヤーとしてThe Core Pocket Media Player(通称TCPMP)というソフトウェアがあります。このソフトウェアは、あるバージョンからAACプラグインが配布されなくなったようで、調べた限りではライセンスの問題で配布を止めたようです。

このような状況のため、.m4aなどが聞きたいユーザーは古いバージョンからプラグインを抜き出してTCPMPを利用しているようです。しかし、ライセンス的にどのような問題があって配布を止めたのか、ユーザーが古いバージョンからプラグインを抜き出して使うことは違法なのか合法なのか、この点に興味があるユーザーは居ないのでしょうか、少なくとも僕にはそのような記事は見つりませんでした。

僕はこのライセンス問題が非常に気になって音楽を聞くどころではなくなったので、自分なりに調べてみました。調べた結果は全く不完全ですが、同じような疑問を持った人が結論に辿り付く一助になれば、との気持ちでメモを残してみます。


まず最初に、TCPMPは下記で配布されています。また、昔のバージョンはBetaPlayerと呼ばれていました。

http://tcpmp.corecodec.org/about


このBetaPlayer用のAACプラグインは下記で見つけることができます。

http://rarewares.org/aac.html

これをダウンロードしてreadmeを読んだところ、どうやらこれはFAAD2というオープンソースソフトウェアを利用したもののようです。一方で、「(c) Ahead Software, www.nero.com」という文字も見られます。Ahead Softwareと言えばCD・DVD焼きソフトのNeroで有名な会社ですね。


FAAD2の開発元と見られるサイトは下記ですが、ソースコードは配布していますがバイナリ配布はしていないようです。

http://www.audiocoding.com/

また、このサイトとAhead Softwareとの関係は良くわかりません。


まだまだ謎だらけなのですが、ここまで調べたところで、私はLAMEを連想しました。LAMEはmp3のエンコーダで、6〜8年ほど昔はマニア全員が知っているようなソフトでしたが、誰もバイナリを配っていませんでした。ソースは大っぴらに配られているけれどもバイナリはあまり配られていない、というのは何か似た状況に感じます。mp3にしてもやはり特許の関連で訴えられるのが怖くて皆バイナリは配布していなかった、けれどもソフトウェアのソースコードに対しては訴えられる心配は無い、そんな状況だったと記憶しています。

中途半端なんですが、調べた内容はこれだけです。どなたか追加情報をお持ちの方は教えて頂ければ幸いです。