先日発表された12-inch MacBookの2代目を衝動買いしました。MacBook Air (13-inch, Mid 2012)からの買い替えです。MacBook Airは不満の少ないマシンでしたが、持ち歩いていたら肩こりがひどくなったので、性能が落ちずに物理的に軽くなるならと考えて買い換えてみました。
スペック比較
両方ともBTOなしの上位モデルです。
MacBook Air (13-inch, Mid 2012) |
MacBook (12-inch, Early 2016) |
|
---|---|---|
CPU | 2.0GHz Intel Core i7 (最大3.2GHz) |
1.2GHz Intel Core m5 (最大2.7GHz) |
Memory | 4GB | 8GB |
SSD | 256GB | 512GB |
Weight | 1.35kg | 0.92kg |
ネット上の情報からするとCPU性能も大差ないと判断して買ったのですが、動作周波数だけで見ると圧倒的に負けているのがわかります。
コンパイル時間でベンチマークテスト
さて、本当に両者の性能に差はないのでしょうか?ベンチマークテスト上は互角でも、体感値とは違う可能性も考えられますので、自分の身近な作業の速度で比較してみたいところです。
というわけで、PHP 7.0.6のビルド時間を測ってみることにしました*1。makeのオプションを-j1と-j4と試してみて、1並列と4並列の場合で比較しました。
MacBook Air (13-inch, Mid 2012) |
MacBook (12-inch, Early 2016) |
相対性能 | ||
---|---|---|---|---|
1並列 | 12分8秒 | 11分15秒 | +7.3% | |
4並列 | 6分44秒 | 6分30秒 | +3.5% |
ギリギリですが、新MacBookの方が速いという結果になりました。この程度の差だと条件が少し変わるだけで逆転されそうですが、互角程度であるという点では間違いなさそうです。
上の結果からCPU単体の速い遅いの判断はできません。大物ソフトウェアのコンパイル・リンクではディスクI/O性能の差もかなり効いてきます。SSDの性能は新MacBookの方が断然上なので、その差が結果に出ている可能性もありそうです。
1並列より4並列のときの方が両者の差が縮まっている理由としては、新MacBookのCPUが過負荷に弱いということが考えられます。IntelのTurbo Boostは温度やその他に余裕があるときにオーバークロックする技術なので、ファンレスで動いている新MacBookの方が早く頭打ちが来ても不思議はありません。
実際、他のベンチマーク結果を見ても1コア性能は互角、マルチコア性能は若干落ちる程度のようです。
とはいえ、CPUの動作周波数だけ見ると勝ち目がなさそうに見えたのが、身近な作業で互角かそれ以上の性能だったことに少し安心しました。
参考URL
まとめ
- MacBook Air (13-inch, Mid 2012) と MacBook (12-inch, Early 2016)の性能は大差なさそう
- 430gの軽量化に払う金額としては高すぎると思う
- でも肩こりがツラかったので仕方ない(自分への言い訳)