IEs4Linux/ies4osxのライセンスは大丈夫なのか
追記:ブックマークコメントで、「WindowsとIEはライセンス上切り離せないよ」とEULAに書いてあるとの指摘がありました。該当しそうな英文を僕も見つけまして、どうやら事実っぽいと考えています。今度真面目にEULAを読んだ上で続報を書きたいと思います。
Wineが正式リリースされてからしばらくたちますが、今やIE6がLinux+X window system+Wineの上で動作するそうです。それがIEs4Linuxというプロジェクトです。
また、IEs4LinuxのMacOSXポーティングとして、ies4osxというプロジェクトがあり、MacOSXでもIEが簡単に使えちゃうらしいです。
最近これらを試してみようと思ったのですが、「ライセンス的に大丈夫なのかコイツ?」と思ったので記事にしてみます。
IEのライセンスはおそらく問題ない
「Legal notices - IEs4Linux」に書いてあるのですが、MS IEのライセンス上、IEをインストールするためには95以降の正式なWindowsのライセンスを持っている必要があるけれども、Windowsにしかインストールしてはいけないとは書いていないので、Linuxにインストールして使っても問題ないと主張しています。95以降のWindowsのライセンスを1個以上持っていること、というのは大抵の人がクリアできる条件なのではないでしょうか。
これはMicrosoftが当初想定していなかった使い方だろうと思いますが、そう読まれても仕方のない文面である気がします。もし裁判で争ったらどうなるかはわかりませんが。
DCOM98は問題あるんじゃ?
ところが、IEs4Linux/ies4osxをインストールしていると、途中でDCOM98.EXEをインストールしはじめます。これが今回の疑問点です。
DCOM98はWindows98のライセンスを持っていないと利用できない(他のWindowsのライセンスでは駄目)にも関わらず、数年前のWineの動作には必須で、Wineの普及を妨げていたと記憶しています。現在ではWineプロジェクトで独自のDCOMを実装しており、現行のWineの動作にDCOM98は必須ではありません。
Windows98のライセンスって誰でも持ってるようなものでは無いですよね。僕に関して言うと95のライセンスと2000のOEMライセンスは3つづつありますが、98は1個も無いです。
どうやらIEのインストールにDCOM98が必要らしいんですけど、もしそうならWindows98のライセンス持ってないと使えないよ、ってFAQに書いておいて欲しい気がします。
というわけで、気軽にIEが使えるのかと思ったんですが、使いたくても使えないという結論になりました。僕が何か誤解しているようなら教えてください。