年末恒例イベントのはずが、新年1発目に去年を振り返ることになってしまいました。来年の話をすると鬼が笑うらしいですが新年そうそう去年の話をすると誰が笑うんでしょうね。とにかく2010年を振り返ってみます。
2010年も書いた
2010年は、このブログ上で24本の記事を書きました。ブログ記事書けてないなーとは思っていたんですが去年は一昨年の半分くらいしか書けていないことになります。
書いた中で人気の記事を抜き出してみました。1番目も2番目もやり残したことがあったりしてどうかと思いますね…。
- PHPのcopy関数がファイルサイズ分のメモリを消費する件の対策
- PHPMatsuriに参加してきました
- PHPのY10K問題
- MacOSXのインストール直後にシステム環境設定でやるべきことリスト
- PHPカンファレンス2010で発表&パネル発表してきました
そのかわりと言うわけでもないですが、2010年は雑誌の連載をやらせていただきました。WEB+DB PRESSでPHPに関する連載「PHP転ばぬ先の杖」を担当しておりまして、6回の連載枠のうち現在5回目まで発売されています。ひとつの話題についてまとまった量(8ページ目標、実際は7ページから9ページまで)を書くのは案外難しいなあ、というのが率直な感想です。
あとはクリスマス企画の記号プログラミングAdvent Calendarに参加させていただいたんですが、1本しか記事が書けませんでした。ごめんなさい。続きはいつか書くかも。
2010年も参加した
- 2010/05/28 CLUB DB2 第103回
- 2010/09/25 PHPカンファレンス2010 テックデイ
- レポート記事(再掲):PHPカンファレンス2010で発表&パネル発表してきました
- 発表資料:「PHPストリーム概説」(PDF)
- 2010/10/02-03 PHPMatsuri
- レポート記事(再掲):PHPMatsuriに参加してきました
- 発表資料:「How to get pure PHP language parser」(PDF)
CLUB DB2はレポート記事を書いていないんですが、WEB+DB PRESSでかなり長期にわたってRDBの連載をされているミックさんが講師でした。技術的に伝えにくい話をどう伝えるか、その力加減がうまくて刺激を受けました。
2010年のPHPカンファレンスは20分枠で大会場で話をさせていただいた上に、パネルディスカッションにも参加させていただきました。もちろん緊張しましたが、去年よりは話せたような気がします。
PHPMatsuriではとにかく英語力が必要だなーというのを痛感しました。語彙とか文法とかよりまずハートが大事だと思うんですが、僕はハートに問題がありそうで凹みました。
そしてPHPMatsuriで何より楽しかったのはhackです。まとまった時間hackするのは本当に楽しいですね。次回もどこかのhackathonに参加したいもんです。
2010年も作った
そのPHPMatsuriでは、以前から作りたかったPHPのパーサーを作りました。現在公開しているものはPHP 5.2がベースなのでPHP5.3に特化したコードは理解できませんし、他にもまだやりたいことが残っている状況ではありますが、まずは第一歩が大事だと思ってます。PHPの構文木が作りたい人が他にもいれば*1是非眺めてみてください。
また、phpallに付属しているPHPを全部ビルドするスクリプトも、僕が新しい環境を手に入れるたびに地味に改良を重ねています。もし動かない環境があれば、おそらく対応できると思いますのでレポートください(もしくはforkしてください)。よろしくお願いします。
2010年もconributeした
2010年はPHP本体へのバグレポを3件出しました。サマータイム関連の1件のレポートは今のところ音沙汰なしですが、Derick*2は「それバグじゃないよ」って言うときは超高速なので、たぶんバグなんだと思います。
- PHP :: Bug #52826 :: phpinfo is incorrect for bzip2 stream wrapper
- PHP :: Doc Bug #53249 :: No documentation about comparison between two Datetime objects
- PHP :: Bug #53370 :: Some relative date/time format returns incorrect result at the end of DST
また、まだブログ記事にしていませんが、PHPマニュアルの和訳を5ページだけやらせていただきました。たぶん訳がイマイチなので、ツッコミお願いします。
ほかにもPHPマニュアル日本語訳のバグレポも2件出しました。いま見返してみたら、前者はまだ未反映のようです。細かい点なので大して問題ないですけどね。
業務でソフトウェアを作っている人は、他人のcontributionのおかげで自分の仕事があるってことを忘れちゃいけないと僕は思います。その上で、自分もcontributeしたいな、って思えたら更に素晴らしいと思うんですね。
contributionの内容は、自分にできることをできる範囲ですれば十分なはずです。僕自身、自分のしたことをcontributionって言うのは恥ずかしいような程度ではありますが、それでも少しづつ世界は良くできると信じてやっています。